・・・・・・・・・・・第3話・・・・・・・・・・・
(きゃぁ〜〜〜!!庄屋さんのおなかに大きなキノコが生えているぅ〜〜〜!!)
そればかりではありません。庄屋さんは女性に足を開かせ、元気のよいキノコを挿し込み出し 入れしているではありませんか。 女性はつらそうにうめき声をあげながら、庄屋さんに許しを乞うている様子でした。 (にゃぁ〜・・・かわいそうに・・・あの子、いじめられているぅ・・・) ありさはきょろきょろと辺りを見回しました。 (何か手頃な棒はないかなにゃあ・・・) ありさは部屋の隅に転がっている一本の棒切れを見つけました。 (うん、これでいい) 棒切れを持って庄屋さんに近づきました。 庄屋さんは腰を一生懸命動かしています。 ありさは棒切れを振り上げ、庄屋さんの尻を思い切り叩きました。 「ぎゃっ!!」 庄屋さんは叫び声をあげて後にひっくり返ってしまいました。 「いててて・・・おい!今わしの尻を足で蹴ったろうが!?」 庄屋さんは女性が逃れたくて蹴ったものと思い込み、女性をとがめました。 「いいえ、私は蹴ってません」 「しかしこの部屋にいるのは私とおまえだけだ。嘘をつくとためにならんぞ!」 庄屋さんはなおも女性を叱りつけ乱暴しようとしました。 その時もう一度、ありさが棒切れを振り下ろしました。 「ぎゃっ!!」 今度はその女性が自分と離れて向かい側に座っているのを見ていた庄屋さんは、びっくり仰 天しました。 すぐに後を振り返ってみましたが誰もいません。 ただ、棒切れが宙に浮いているのを見て腰を抜かしてしまいました。 「うわ〜〜〜っ!おばけだ〜〜〜っ!」 ありさはしてやったりと、くすくす笑いながら庄屋さんの屋敷を出て行きました。 家への帰り道、ありさは身体の妙な変化にふと気づきました。 「ん・・・?」 しっかりと締めこんだ赤ふんの内側がじっとりと濡れていました。 「いつ漏らしたんだろうにゃ・・・べとべとして気持ち悪いよぉ〜」 ありさはすっかりお漏らしをしたものと思い込み、顔を赤らめました。 しかし濡れているのはお漏らしのせいではありませんでした。 さきほど庄屋さんたちのすごいところを見てしまったときに、濡れてしまったのです。 「それにしても、この赤ふん、濡れて気持ち悪いけど、すごく便利だにゃ〜ん」 赤ふんさえあれば、いつでもどこでも姿を隠せるのでいたずらができます。 次の朝のことでした。 今日もどこかへいたずらをしに行こうと飛び起きたありさは、物干しざおに吊っておいた赤ふん がどこにもないことに気がつきました。 「おっ、おっかぁ〜〜〜!さおに干しておいた赤ふんを知らないかあ?」 「ああ、あの赤ふんなら、今朝がた、かまどで燃やしたわ」 「な、なんでぇ〜〜〜!?」 「だって、うちのおっとうのものでもないし、おまえは女だからふんどし締めないし、どこかの悪 がきのいたずらだと思ったんだもの。 しかしあの赤ふん、なんでおまえがいるんだ?」 のぞきこんでみると、赤ふんはすっかり燃えつきていました。 |